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急がば回れ
久しぶりの制限のないゴールデンウィークとなりました。
皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか。
私は一足お先にまだあまり混んでいない4月のうちに動いてGWはのんびり過ごしました。
人と会って交流を楽しむのも良し。ひとり、やりたいことをするのも良し。
自分に正直に生きることができるようになったのはコロナ禍による時代の変化のおかげでしょうか。
さて4月末時点の移動中値線による株価トレンドの検証です。
4月は世界全体で見ると数値的には少し回復しました。
回復したといっても全体で見てプラスマイナス0。評価の難しい数値です。
アメリカのモメンタムが陰転していること、まだ水準が高いことを考えると下向きと判断せざるをえません。
過去20年を振り返ると世界株式の移動中値線によるトレンドが陰転してから陽転するまでにかかる期間は12~18か月。
実際の株価はそれより前に底打ちします。
気を付けなければいけないのは株価が下がると不安をあおる報道が多くなるという点です。
大きく下がって怖くなった時に全部手放したら翌日から上がりだしたなんて話はよくあることです。
膝を曲げないとジャンプできないのと同じように、株価が上がるためには下げも必要。
売るにしろ、買うにしろ、気持ちはポジティブにいきたいものです。
(図1)
世界株式指数よりIFA岩野優子作成
(図2)
世界株式指数よりIFA岩野優子作成
(図1 注釈)
黄色いラインのトレンド分析を重視します。12か月間の高値と安値の平均が前月に比べて上昇したら〇、下降したら●です。
その下の2本線は黄色いラインの〇と●をより詳しく表記したもので、トレンドの強さは□、〇、△、▲、●、■の順番です。
下段の黄色いラインは月次ベースのモメンタム。
モメンタムは当月の終値を前年同月の終値で割って算出し、その数字の変化をみます。
数値が1よりも大きければ(当月の終値が前年同月の終値よりも高ければ) ○ 、数値が1よりも小さければ● です。
数値が0.75を下から上へ抜けてきた時にはBuyマークをつけ、1.25を上から下へ抜けてきた時にはSellマークをつけています。
モメンタムはトレンド分析よりも早めにシグナルが出る一方、だましも入りやすいのであくまでも補足としてみています。
(図2 注釈)
図2は図1の白いラインの□を3点、◯を2点、△を1点。■を−3点、●を−2点、▲を−1点にして表にしました.
この移動中値線によるトレンド分析は日々、日中の高値、安値を計測し、毎月月末に閉めてトレンドを観測しています。
大まかな株価トレンドを見るためのものですので実際の投資タイミングにつきましては他の要素も勘案しご自身でご判断ください。