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世界株式市場はまだ上昇トレンドの中?
~ 移動中値線による主要国株価トレンド分析(2020年2月末)~
2月はコロナウィルス一色でした。
特に月後半の下げが早かったため、かなり悲壮感が漂いました。
コロナウィルス感染予防のための自粛ムードが経済に与える影響は小さくありません。
また世界に広がり始めたウイルスが突然収束するとも考えにくい。
1月は5か国でモメンタムにセルマークが付き、2月はアメリカ、イギリス、日本、中国、韓国のモメンタムが陰転しました。
モメンタムはだましも入りやすいですが先行指標でもありますので注意が必要です。
しかし、テクニカルの視点から見た移動中値線による世界の株式市場は2月末時点では上昇トレンドの中にあります。
過去の例を見ると一旦上昇トレンドに入るとその傾向は3~5年続きます。
これから金融緩和や財政出動など株式市場にとって追い風となる政策が多くの国から続々と出てくることでしょう。
皆が買わない時に買う。
簡単なことではありませんが、株で儲ける秘訣ではないでしょうか。
もともと買いたかった銘柄を市場全体が大きく下がった日に少しずつ拾っていく。
そんな買い方をしてみてはいかがでしょう。
世界株式指数よりIFA岩野優子作成
黄色いラインのトレンド分析を重視します。12か月間の高値と安値の平均が前月に比べて上昇したら〇、下降したら●です。
その下の2本線は黄色いラインの〇と●をより詳しく表記したもので、トレンドの強さは□、〇、△、▲、●、■の順番です。
青いラインは月次ベースのモメンタム。
モメンタムは当月の終値を前年同月の終値で割って算出し、その数字の変化をみます。
数値が1よりも大きければ(当月の終値が前年同月の終値よりも高ければ) ○ 、数値が1よりも小さければ● です。
数値が0.75を下から上へ抜けてきた時にはBuyマークをつけ、1.25を上から下へ抜けてきた時にはSellマークをつけています。
モメンタムはトレンド分析よりも早めにシグナルが出る一方、だましも入りやすいのであくまでも補足としてみています。
下の表は上の表の白いラインの□を3点、◯を2点、△を1点。■を−3点、●を−2点、▲を−1点にして表にしたものです。
世界の株式市場のトレンドはまだ強い。
世界株式指数よりIFA岩野優子作成