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JCフィナンシャル・コンサルティングの代表何紅雲さんのお話を伺って
先日JCフィナンシャル・コンサルティングの代表をなさっている何紅雲さんに中国経済のお話を伺いました。
何紅雲さんはSMBCフレンド証券で上席調査役として中国経済と中国株式市場の調査分析をなさっていた方で日経CNBCなどの中国経済の番組に出演なさっていらっしゃいます。
今は独立なさって非公開企業の財務と資本政策を中心とするコンサルティング業をなさっているそうです。
中国経済はもちろんのこと中国社会について興味深いお話をしてくださいました。
中国では男性の定年が58歳、女性の定年が55歳。
早いですね。
これをそれぞれ63歳と60歳に引き上げようという動きだそうです。
中国は年金などの社会保障が充実しておらず子供が親の面倒を看るのが当たり前。
男女の所得格差はなく同じように収入を得て家計を支えているそうです。
所得が多いのは若い人で貯金を一番持っているのは40-50代。
中国の力強い消費を支えています。
一人っ子政策から二人っ子政策への転換を一番喜んでいるのは祖父母だそうです。
4人の祖父母に一人の孫。
祖父母が孫の面倒を見たくて孫の取り合いに。
定年も早いから一人の孫にエネルギーが集中しそうですね。
一方、肝心な若い世代は子供をふたり作ることには消極的だそうです。
なかなか文化や考え方は変わらないのでしょうね。
さて中国の投資活動についてです。
中国でも銀行預金の金利は低下し1.5%
中国の方にとって預金金利1.5%は魅力が薄く、リスクはあっても理財商品を購入したり不動産に投資をしたりする人が多いそうです。(日本人が思うほど理財商品は悪いものではないとのこと)
しかも不動産や株などの投資活動から得た利益に税金がかからないそうです。
大変うらやましい限り。大きな魅力のひとつですね。
それに加えて中国では何かビジネスをしようとするときの規制や縛りが大変少ないそうです。兼業もOK!
色々理由があって規制が増えていくのでしょうが日本では規制が多すぎてそれを守るためのコストとエネルギーをかなり必要とします。
もっと身軽にならないと世界の中で出遅れてしまいます。
中国の貯蓄率は高く35%、お金は余っている。
金利が低いこともありベンチャーファンドが無数にあってインターネットでアイディアを出すと割と簡単にファンドが出資してくれるそうです。
もちろん返済されないこともあるそうですが、あらかじめリスクを認識して投資をしているのでダメでも次の投資をするそうです。
お話を聞いていてとてもパワーを感じました。
私たち日本人も一人一人がチャレンジ精神を持って元気な国にしていきたいですね。
しかも日本の人口は中国の1/10ですから。