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2016年06月23日

投資型保険

 

 

保険の相談が多くなっています。

保険といっても色々ありますが私のところに相談にいらっしゃるのは投資、または積み立て目的の保険です。

 

ちょっと古い話ですが、私は子供3人にかけていた学資保険を10年前にすべて解約しました。

あることに気が付いたのです。

積み立てでやっていたつもりが親が死なない限り、2番目の子どもからは満額戻ってこない。なんと3番目の子供の分は減って戻ってくる。

そこで窓口で聞いてみました。

「どうして最終的な受取金額が積み立てた金額より少ないのか」と。

そこであっさり「保険ですから。」と。

 

しばらく考え、そうかそういうことかとやっと合点がいきました。

平成6年、長女が生まれたころはまだ世の中の金利が3%くらいありました。

親が死んだときに残りの金額を払い込まなくていいという特典に対する保険料はこの金利の中から支払われていたのです。

その後、世の中の金利はさらに下がっていたことを深く考えず、皆同じようにやってあげようと思ったのがまちがいでした。

 

当時、子供の大学の学費は200万円から300万円くらいと言われ、何人生まれるかわからないのでとりあえず、一人、200万円にしました。

しかし現実的には、親孝行にも国立大学に行ってくれた子に、遠方のため仕送りを含めると4年間で800万円位かかります。

子供の大学資金は投資信託で自分で運用していたのでよかったですが、学資保険があるから大丈夫と安心していたら大変なことでした。

保有資産の状況と必要資金については時折点検しなければいけませんね。

 

さて、みなさんが相談にいらっしゃる投資型の保険についてです。

リーマンショック前はどんどんお客様にとって有利な商品が増えていき、ここまで保険会社がリスクをとって大丈夫かしらと思ったものです。

やはりそのような状態は長くは続きませんでした。

現在は国内も海外も金利が低く、投資型の保険のほとんどが何らかのリスクをお客様が負担しています。

株や債券をパッケージにしたのが投資信託、それにまた着物を着せて付加サービスをつけているのが投資型の保険です。

当然ながらコストが高くなりますので運用商品としてお得なものではありません。

金融を知っている人ならば自分では選択しないものですが、一般の方にとって保険という響きが安心感と親しみやすさを与えてくれるようです。