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この一年で世界の株価は5割上昇しました。
今年も暖かい春がやってきました。
着なれぬスーツ姿の若者が談笑しながら歩く姿を見られないのは残念ですが
いつもと変わらずきれいに咲き誇る桜を見ることが出来ました。
変わるものと変わらないものが混ざりあって一日一日が過ぎていきますね。
さて3月の岩野式、移動中値線によるトレンド分析です。
久々に主要国すべてが上昇トレンドに入りました。
黄色いラインの下の段を見ると先んじて上昇トレンドに入っていたアジアの国々に△が付いています。
全体で見ると株価は一年で約5割も上昇しています。
短期的には少し息切れ感が出てもおかしくはないところでしょう。
しかしながら中長期でみると一度上昇トレンドに入ったその流れは数年続く傾向にあります。
一旦利益確定した場合でも大きく下がることを期待しない方が良さそうです。
(図1)
世界株式指数よりIFA岩野優子作成
2021年2月末時点の移動中値線によるトレンド分析です。
上昇トレンドの中にある国はアメリカ、ドイツ、日本、中国、韓国、インド、ブラジルで先月と変わりません。
先行指標となるモメンタムではフランス、イタリア、ロシアが陽転しました。
(図2)
世界株式指数よりIFA岩野優子作成
(図1 注釈)
黄色いラインのトレンド分析を重視します。12か月間の高値と安値の平均が前月に比べて上昇したら〇、下降したら●です。
その下の2本線は黄色いラインの〇と●をより詳しく表記したもので、トレンドの強さは□、〇、△、▲、●、■の順番です。
下段の黄色いラインは月次ベースのモメンタム。
モメンタムは当月の終値を前年同月の終値で割って算出し、その数字の変化をみます。
数値が1よりも大きければ(当月の終値が前年同月の終値よりも高ければ) ○ 、数値が1よりも小さければ● です。
数値が0.75を下から上へ抜けてきた時にはBuyマークをつけ、1.25を上から下へ抜けてきた時にはSellマークをつけています。
モメンタムはトレンド分析よりも早めにシグナルが出る一方、だましも入りやすいのであくまでも補足としてみています。
(図2 注釈)
図2は図1の白いラインの□を3点、◯を2点、△を1点。■を−3点、●を−2点、▲を−1点にして表にしました.
この移動中値線によるトレンド分析は日々、日中の高値、安値を計測し、毎月月末に閉めてトレンドを観測しています。
大まかな株価トレンドを見るためのものですので実際の投資タイミングにつきましては他の要素も勘案しご自身でご判断ください。